オススメ度;☆☆☆
【感想】
自己啓発系では久しぶりによい本に会いました!
全体的に大前研一さんと似ていますが、こちらの本の方が具体的な記述が多く内容も濃いのでよいと思いました。
一流企業といわれるところは優秀な学生が集まるにも関わらず、経営が傾いたり倒産したりするという歴史があります。
不思議な現象な気がしますが、この本はそういった視点からも、これからの世の中を力強く生きる方法を指南しています。
【内容】
(人材を手っ取り早く選ぶとしたら)
ではいったいなぜ社員の学歴で劣るソニーとホンダの業績がよくて、学歴でははるかに両社に勝る日立と日産がダメなのか。
これは、ソニーとホンダの社員は会社に入ってからの二,三十年の間、日立や日産の社員よりもよく考え、多くを経験してきたから、としか言いようがない。
だから、私は四十代の中途採用社員をこの四社のうちから選ぶとすれば、ソニーとホンダから選ぶのである。
社員一人ひとりが必死になって頭を絞り、ものを考えるような活気ある社風の会社で鍛えられてきた人間なら、私の会社へ来ては畑違いのことをやらせても、自分から問題意識を持って考えるに違いないから、役立つ可能性が高い。
ゴーン氏が来る前の日産や日立のように、何事も上からの命令、あるいは合議制で決めたものだけに従わせるような会社にいれば、社員は何も考えなくなる。
上司から言われたことだけをやっていればいいのだから、どうせ合議制なのだから、いくら自分で考えたって仕方ない、と頭はまるで働かせない。
決してなにも考えないわけではない。
しかし、優秀な頭脳は上司から与えられた枠の中で、どう整合性を持たせるかに使われ、枠そのものを疑い、枠を変えさせるような提言をする頭脳構造になっていないのだ。
そんな人間を雇ってみたところで役に立つわけがない。
(次々に手を打つ)
私自身、仕事柄、人生の割と早い時期に大きな成功をものにした人を何人も観察してきたが、
皆、例外なく早くから独自の目標を定め、
その実現のため、同世代の人間がのらくらしている間に必死になって考えをめぐらせ、行動に移しているのである。
(集中力アップ法)
私の集中力強化法は「仕事を途中でやめること」である。どんなに急かされている仕事でも、ダメだと思ったらそこでやめてしまう。
我慢強くない性格だからすぐに集中力が切れる。切れたまま続けていくもろくなことはないのだ。
私がやめて困れば、そのうちに周囲がギャーギャーとせき立ててくる。そこでまた始めればいいのである。
切羽詰った状態に追い込まれれば、否が応でも集中力は沸いてくるし、その時点で頭の中がリフレッシュされているから今度は速い。
いいアイデアも浮かんでくる。
(原因他人説と原因自分説)
~要するにどこか「原因他人説」に逃げ込んでいるのである。懸命に問題と取り組んでいてもちょっとした難問に差し掛かると
「相手が悪い。上司が悪い。会社のせいだ。社会のせいだ。」
と原因を自分以外のところへ転嫁してしまう。
そこに諦めと自己責任回避の気持ちが沸いてきて、及び腰になって結局は問題を打開できないで終わるのだ。
負のサイクルから抜け出すのがうまい人をみていると、決して下人を他人のせいにしない、「原因自分説」を取っているという共通点がある。
何かがうまくいかないという時にすぐ、「ああ俺が悪いんだ。何が悪いのかなあ」とまず自分のせいにできる。
自分の間違いを素直に認める柔軟性があるということだ。
そうすると、余計なことを考えずに「じゃ、自分のこういうところを直していこう」というプラス思考ができるようになる。
(自分の頭で考える)
私はわが社に新入社員が入ってくるたびにこう檄を飛ばす。
「よしっ、お前。オレの会社で働くというのなら、毎日、これまでのやり方を変えてやるという頭で来い。
仕事のやり方を変えてやる、という頭で来い。
仕事のやり方を変えない奴は働いていると見なさないぞ」
「たとえ教わっていなくても自分のほうから動く、学ぶという姿勢を見せろよ。
そうすれば、そこに問題意識が沸いてくる。
問題意識のない人間にいくら教えたって、労力と時間の無駄遣い以外の何物でもない。」
(社内の風通し)
優れた会社とそうでない会社をコンサルティングしてみて比較した場合、最も違っている点は、優れた会社というのは非常に上下関係の風通しがいいということだ。
下の人間がどんなにくだらないことを言っても、上司はむやみにそれを否定したり、冷ややかに扱わない。
下の人間の問題というよりもむしろ上の人間のリーダーシップの問題である。
(師の説になずまざること)
これまでのやり方を変えるとなると、必ず周りからの反発がある。
相手を説得しなければならないし、意見も聞かなければならない。
だが、そこで必死になって頭を働かせるようになる。
それがおもしろくない人間は、「慣例により、前例により」ということばかりを重視する役人にでも転職したらいいだろう。
~以上の話から、私が若いサラリーマン諸君に生きる市政の基本として常に心がけてもらいたいのは、
「たおやかさを持つ」ということである。
柔軟にいかようにも自分を変えていこうという姿勢でいることだ。
これからさまざまな体験をして、それらを滋養として吸収していけば、必ず大きく育っていける。
時間をゆっくりとかけ、自分を優美に変え続けていくべきなのである。
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