V字回復の経営
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V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫) 著者:三枝 匡 |
オススメ度;☆☆
【感想】
ある産業機械メーカー(コマツ建機らしい)の実話を元にした、経営再建の小説です。
(潰れそうになっていた会社を抜本から立て直す話です)
著者は実際に企業経営コンサルタントとして活躍されていた方なので、
このケースをモデルにしながらも、不振企業で普遍的にみられる現象をところどころで指摘されていて、とても勉強になりました。
本書で指摘されていますが、
日本は終身雇用で簡単にクビきりができないため、
会社を立て直そうとすると腐っている社員の意識を変えていくという
困難な作業が必要です。
(アメリカでは人を入れ替えて終わりだそうです)
しかし基本的には真面目な人が多いため、
軌道修正できれば、回復も早いのでは、とも感じました。
自分は経営者ではないですし、むしろ企業の末端ですが、
この本を読んで学んだことは
『野党ではいけない!』
ということです。
ドラッカー氏や松下幸之助氏が言っている
『知的労働者』 や 『全員経営』
と同じことですが、
自分が当事者意識をもって、文句や愚痴を言う暇があったら、
自分の立場でできる最大限の努力をするべきだと思いました。
【内容】
しかも皆がD商品群の大赤字を知りながら、それを自分の責任だと思っている人は事業部長の他には一人もいない。
覚悟の足りない役員やミドルが、危険な吊り橋の途中で立ち止まり、逡巡や自己保身の押し問答を繰り返し、改革のモメンタムをつぶして事業再生の機会を逸するのである。
「上は香川社長から・・・下は事業部の一般社員に至るまで、営業も工場も研究所も漏れなく、
すべての社員が『これはひどい経営だった』と感じ、
そして同時『人ごとではない・・・自分もまずかった』と思えるような強烈な反省論を、
われわれは提示しなければいけない」
「君の話はいつも他人の批判ばかりだね。
社長はダメ、開発はダメ、組合はダメ・・・。
いつまで批判ばかり言っているんだ。
ただの批判ばかりでは人々を束ねられない。
ここから先の具体的戦略を編み出して、彼らに新しい道を示すのが目的だよ。
これは野党の集まりじゃないんだ」
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